<前世療法>髪を抜いてしまう癖はどうして?


前世療法の実際のケースをご紹介いたします。

30代前半のクライエント様は始め、なんとなく前世が知りたいからということでセラピールームへいらっしゃいました。

お話をお伺いしていくうちに、漫然と突き抜けられない感覚に支配されていおり、中学生の頃から無意識のうちに髪の毛を抜いてしまうという人知れないお悩みをお持ちでした。
本当は美容院に行くのも恥ずかしいのだけど、長年やめられない癖となっているとのことでした。

そこで現在の状況などを詳しくお聞きした上で「髪を抜いてしまう癖」に影響を与えている前世を見ていくことにしました。
クライエント様はヒプノセラピーを受けるのは、初めてとのことでした。

イメージの練習から始め、徐々に催眠の状態へと移行し、深い意識へと入っていきます。

すると前世というところへ入ったとき、8歳くらいの、ぼろぼろの着物を着た男の子がすっと現れました。
田んぼにいます。
名前は「かんた」というそうです。

かんた君には家族がいました。
お父さん、お母さん、そしてお母さんにおぶわれた赤ちゃん。
お母さんもお父さんもにこにこと微笑んでいます。
お母さんの微笑みを見ていると、とても落ち着くとクライエント様は仰います。
お父さんの微笑みを見ていると、とても穏やかな気持ちになると仰います。

お母さんはこの家族、この日々の生活にとても幸せを感じており、
かんた君を本当に可愛く愛おしく思っています。
お父さんのほうは、ずっしりと構えており、寛太君には立派になってほしいと思っています。

それから、今のクライエント様に影響を与えている次のシーンへと移動をしていくと、
次は先ほどの「かんた君」とは違う人物になっていました。

夕方か夜なのか、薄暗い古い時代の日本の家屋の中に少女がいました。
クライエント様の前世です。
5歳くらいの女の子で、赤い帯の着物を着ています。
緊迫感が伝わってきました。
恐ろしい、恐ろしいと言います。

目の前に髪が長いお母さんがいます。
そして怖いお侍さんがいます。
お侍さんは家族ではなく、お母さんはとても怯えています。
少女も怯えています。
殺されそうになっている場面でした。
そして、そのお侍さんに二人ともが殺されてしまった…のでした。

理由を知ることはできませんでした。

理由よりも、ただただある悲しみ。
その大きな悲しみに、クライエント様は涙を流されていました。

そこで感情を解放した後は、
前世ではないイメージへと入っていきました。

高層ビルが立ち並び、人も沢山いるオフィス街でした。
そこに仕事で来ている金髪の女性。
その女性は、これから取引が始まるようで、緊張しています。
ビシッと責任感に溢れ、仕事をしている様子です。
それからイメージを移動していくと、
今度は険しい登山道を一人で登る、今のクライエント様と同じ年齢くらいの
男性が現れました。
岩が沢山ある歩きにくい狭い道を、登山の杖をつきながら男性は一心不乱で登っています。
そして男性は、ついに山頂につきました。
目の前には美しい山のが景色が広がっています。

達成感と、頭がとてもすっき感覚、嬉しさで溢れた様子でした。

これは実はヒプノセラピーの「未来世療法」にあたる部分です。
誘導はしなかったのですが、クライエント様は大きな悲しみのブロックをはずすことが出来たので
自然と潜在意識下で次に準備されていたイメージを、顕在意識へ浮上させることができたのでしょう。

喜び、頭のすっきりした感覚、達成感を十分に味わっていただきました。

その後にハイヤーセルフと対面していただき、メッセージを受け取り。
クライエント様の抱えてきた今生の思いは、先ほどの前世の女の子に託し、浄化していただき
そうして催眠を解いていきました。

事後、ゆっくりとしていただきながら、貴重な感想をいただきました。
一部をご紹介いたします。

「見えているイメージの範囲が狭かった。(空間の全体を見渡せているわけではない)。
現れた人物の中に入ってみると、その人の感覚が解るので、不思議だった。」

「意識だけが飛んでいた感じ。意識が色々なところに漂っているというか…」

「(最後)感動に近い感覚があった。言葉で言い表すのが難しい。この感覚を皆が味わえるようになったら、世界が優しさに包まれる…

こちらまでもが温かい勇気をいただけたようなご感想でした。

今回のセッションの一番始めに、温かな家族の思い出のような前世(イメージ)を見ました。
これは、その温かさや安心感を体験しなければ、次のシーンには進めないというときに
起こります。
精神が本当に辛い目にあってしまったとき。
それだけでは無いんだよと、ちゃんと意識はバランスを取ろうとするのです。

M.N様
どうもありがとうございました🌈

山の上でガッツポーズをするようなあの達成感を、今頃は現世で味わっておられることを願っております。

関連記事

  1. ヒプノセラピーご感想
PAGE TOP