沈むスペイン船の記憶

こんにちは。ヒプノセラピストのとしこです。

先日、ヒプノセラピーの練習会にて前世療法をしていただきました。
大きな悩みはなかったので、確か、今見るべき前世へ、ということで、あとは潜在意識にお任せして前世へと誘導で入っていきました。

一番最初に感じたのは、革のブーツを履いた自分の足。
そして、青いビロードで、勲章のようなものがじゃらじゃらとついた重いコートを羽織った自分の姿でした。
足元は、よく磨かれニスが塗られた美しい船の甲板でした。

どうやら、宝やスパイスを積んで、自国へ帰るようです。
私は40~50歳。
その船の船長です。
時代は、髪型がモーツァルトのような髪型が浮かんでいたので、
モーツァルトがいたころのようです。

船長は星を見て航路を確認します。
その船長を補佐する人物として、若い、白いコートを着たフランス人の青年がいました。
見るからに貴族です。
船長の私は、どうやらスペイン人です。
仕草がどうも粗野です。
若いフランス人には品があります。

私はその若いフランス人青年を、家族のように温かく思っていました。
しかし、そのようなふるまいや行動は、決して表には出していません。
スペイン人、フランス人ということと、年齢の差ということもあり
距離と立場をしっかりとわきまえた関係のようでした。
ですが、とてもお互いが解り合っている存在でした。

私は粗野な感じで夕食を食べながら、彼の助言を聞いています。
海上には低く暗い雲が垂れ込めています。
そうです。もうすぐ、嵐がやってくるのです。

船長の私は、この船が嵐に巻き込まれ、もしかしたら船が沈み命を落とすかもしれない、
そういう予感を感じています。
そこに不安や恐怖はありません。
覚悟がありました。
ただ、強く後悔をしています。
どうしてこの船に、このフランス人の青年を乗せてしまったのか。
もし乗っていなければ、彼は命の心配などせずにいられたのに。
前途ある若者を失うようなことを…
怒りよりも、悲しみに沈む後悔がありました。

このフランス人の青年を感じた瞬間に理解したのですが、彼は、今生では、私の娘となって生まれてきてくれていました。
ああ、娘だ…

その絆を愛おしく感じました。

ほどなくして、船は予感の通りに嵐に巻き込まれ、全てが海に沈んでいきました。
自分もフランス人の青年も、命がそこでつきました。

…この人生から学んだことは、
船に共に乗るものは、共に過ごす家族と同じだ。
同じ船に乗らせるのならば、責任を持て。
それと同じく、家族にも責任を持つこと。

それは自分への戒めです。

しっかりとその戒めを胸に。

家族を守るべく、しっかりと生きねばと学んだセッションとなりました。

その前世のイメージを見ている間「バミューダ、バミューダ」という言葉が何度も頭に浮かんできました。
セッション後、すぐに”バミューダ スペイン船” でネット検索をしてみると、あるではないですか。
1715年にスペイン船団が嵐で大破していると、と。
ああ、これだ、と思った次第です。

史上最も莫大な財宝を積んだ難破船「サンミゲル号」ナショナルジオグラフィック日本版・日経スタイル

さあ、本当に「わたし」がそんな事を過去に体験しているのでしょうか?
残念ながらそれを証明することはできません。

過去にそのようなことがあったのか、ということよりも
このストーリーを変性意識状態で見ることで、
今の自分がどのような学びを得るか、のほうが重要なのです。

ということで、私は、家族への責任をより思いながら
これからの日々を過ごしていこうと感じています。

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